なぜ山頂が真っ二つに割れた?佐渡金山「道遊の割戸」の正体【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【佐渡島の金】「黄金の国ジパング」を象徴する金銀山

「佐渡島の金山」は、新潟県佐渡島にある金銀採掘の遺跡です。1601年に金脈が見つかった日本最大級の金銀鉱山で、1603年には徳川幕府直轄地となり、幕府の財政を支える重要な基盤となります。閉山までの約400年間で産出した金は、約78tにのぼるとされます。

構成資産は「西三川砂金山」と「相川鶴子金銀山」の2つの鉱山エリアで、鉱床の性質に応じて採掘法が異なります。西三川では山から切り崩した土砂を大量の水で洗い流して砂金を回収する「大流し」が用いられ、相川鶴子では地下の鉱脈を人力で掘り進める「坑道掘り」が発達しました。

また相川の「道遊の割戸」は、地表に出ている鉱脈を掘る「露頭掘り」により、山頂がⅤ字に割れたように見える採掘跡で、岩を人力で掘り進めた当時の痕跡を現代に伝えます。

採掘の技術だけでなく、労働者の住環境や鉱山町の仕組みも保存されていることから、産業遺産としての価値が高く評価されている。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


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