【伸び代を削る生活?】子どもの身長の伸びを邪魔する生活習慣とは。医師が教える成長ホルモンと睡眠・食事の関係

伸び代を削る生活をしていませんか?

 ここで少し厳しいことをいいますと、多くのご家庭で無意識のうちに、身長の伸び代を削る生活が送られています。たとえば、寝る時間が不規則、朝食を軽くすませる、または抜いてしまう、運動量が少ない、毎日が忙しくてリラックスする時間がない……、こうした生活習慣は、成長ホルモンの分泌や骨の成長にブレーキをかけます。特に睡眠不足とエネルギー不足が重なると、体は「今は伸びる余裕がない」と判断するのです。

 まず、夜更かしは大きな問題です。成長ホルモンは、深い睡眠に入ったタイミングで多く分泌されます。よく聞く話で、夜の10時から深夜2時の間が成長ホルモンのゴールデンタイムといわれていますが、それは正確ではありません。最新の睡眠医学では成長ホルモンは深い睡眠のとき、いわゆる入眠の90分後にやってくるノンレム睡眠で分泌のピークを迎えると明らかになりました。

 食事内容にも注意が必要です。体をつくる基本はたんぱく質ですが、身長を伸ばすには亜鉛や、ビタミンなどの栄養素が欠かせません。ジャンクフードや偏った食事が続くと、エネルギーは足りていても、成長に必要な材料が不足します。

 また、運動習慣があると成長ホルモンの分泌は大きく増えます。反対に、成長ホルモンの分泌を減らしてしまうのは慢性的なストレスです。

 子どもは環境に適応します。忙しすぎる生活のなかでは、体は身長よりも「生き延びること」を優先すると覚えておいてください。

こんな生活していませんか?

 子どもの成長によいとは思えないけれど、忙しくて今の生活が精一杯……というご家庭も多いかもしれません。それでも、小学生~中学生頃までは「一生の土台となる体づくりの時期」と意識して生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

疲れている
学校、習い事、塾などで毎日忙しく、
リラックスする時間がとれないと体は
「生命を維持する」ために働きます。
成長は二の次となるのです。

運動をしていない
家にこもりきりで体を動かすことが少
ないと成長ホルモンの分泌が促されに
くいほか、骨への刺激も少なく身長を
伸ばす条件がそろいづらくなります。

寝る時間が遅い・不規則
寝る時間が不規則だとホルモン分泌の
リズムが乱れ、成長ホルモンが十分に
分泌されない可能性があります。

栄養が偏っている
朝食を食べない、偏った食事を続けて
しまうといった場合、必要な栄養が足
りず成長が促されない、メンタルが安
定しないなどの影響があります。


【出典】『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未 / イラスト:カヤヒロヤ

【著者紹介】
沼倉裕堅(ぬまくら・ひろかた)
医師、SBC 整形外科クリニック 西新宿本院 院長。東北大学医学部卒業。湘南藤沢徳洲会病院にて研修中、「仮骨延長法」に出会い、身長治療の道を志す。スカイ整形外科クリニックで整形外科医として経験を積んだ後、SBCメディカルグループに参画。現在はSBC整形外科クリニック西新宿本院の院長として、成長期のお子さんや、将来を案ずる保護者と向き合い、「のびのび先生」の愛称でも親しまれている。体の成長に悩むすべての方に対し、最適な選択肢を提示する医療を信条とする。専門分野は身長治療および整形外科一般。

【書誌情報】
『一生モノの体を戦略的につくる 伸びごはん』
著:沼倉裕堅 / 監修:藤原朋未


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□身長が低くて気になっている(遺伝かな…)
□朝起きられないのは体力がないせい?
□イライラしていることが増えた
□机に向かっても集中力が続かない
□習い事やなんやかんやで遅寝になりがち

「うちの子、このままで大丈夫?」――身長、体力、学力。
気になりながらも、何をすればいいのかわからない。
そんな親の不安に、医学と栄養の視点から寄り添う一冊です。

本書のテーマは、「一生モノの体を戦略的につくる」こと。
実は、子どもの成長には期限があります。
身長が大きく伸びるのは思春期まで、神経や脳の基盤が整うのは12歳頃まで。
この成長のゴールデンタイムに、必要な栄養・睡眠・運動がそろうかどうかで、日々のパフォーマンスはもちろん、将来の姿も変わります。

しかし現代の子どもたちは、スマホやゲーム、塾や習い事で忙しく、外遊びや睡眠、栄養が不足しがち。
成長のチャンスを逃しやすい環境にあるといえます。
だからこそ今、親ができるサポートが重要です。

本書では、「身長・体力・学力(集中力)」を一本の線でとらえ、体や脳の成長メカニズムをわかりやすく解説。
さらに、忙しい家庭でも無理なく続けられる「伸びる食事」を、具体的なレシピとして提案します。

・脳と体が目覚める!「成長スイッチ朝ごはん」
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・日々の栄養不足を防ぐ!「プラスオンの作りおき」
・塾帰り21時でも消化よし!「成長を止めない夜食スープ」
・休日の楽ちんごはんに「栄養まるごとどんぶり」
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明日の体も、10年後の可能性も、今日のごはんから変えられる。
今からでも、間に合います!

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