細すぎても太すぎてもNG?大人を一番カッコよく見せるジーンズとは【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

どんなジーンズを選ぶべきか?

 大人のカジュアルスタイルにおいて、ブルージーンズの基本の濃さは70%ウォッシュです。 本当はノンウォッシュの状態から自分の身体に馴染ませていくのが、デニム本来のはき方です。僕が学生の頃には、もう技術が進化し、加工製品はある程度出ていましたが、それまでは最初から美しい色落ちのジーンズはなく、ストレッチが入っているはきやすいジーンズなんか存在しませんでした。

 僕は昔、リーバイス501のノンウォッシュのリジッドジーンズを買って、いろんなことを試してきました。自分の身体に馴染ませるためにとても時間をかけたものです。当時のノンウォッシュジーンズは洗っていない上に糊がついていて、パリパリして固かったんです。その糊を、まず洗濯機で落とすところから始めると、色が半端なく出ました。おまけに2〜3cmくらい軽く縮んでしまう。1回洗ってから自分の体型に合わせ、それから再びお店に持っていって、裾を切るという2度手間の作業でした。今は買ったその場で裾をカットもできますが……。

 面倒だけれど、手の掛かるはき方が本来はいいとは思うのですが、僕は今、時間がないのでそれはやりません。僕が掲げる”時短”ということを考えると、やはり今は、始めからカッコいい色落ちのものを選んではく方が圧倒的に楽なのです。

 そして、ジーンズこそデザインされていないものが好きです。普通にコインポケットのついた5ポケットで、裾を折り返すとセルビッチという生地の耳が出てくるものがベスト。カンヌキどめやリベットもしかり。ジーンズならではのディテールがあるものが、一番好きなのです。逆にリーバイスのオリジン的なジーンズから逸脱しているものは、あまり好きではありません。急にスカルの刺繍がついていたり、スタッズがやたら打ってあったり、ボロボロで穴が開いているものなども問題外。

 ヴィンテージや古着は嫌いではありません。なぜならリーバイスの原型から派生したものだから。ただ古着が難しいのは、股上がとても深かったり、シルエットが合わず、今のスタイルに見えにくいことです。シャツもジャケットもジーンズも、自分の体型に合っているというのが、僕のスタイルの判定基準。女性がはくようなストレッチジーンズをおじさんがピチピチではいていたら正直気持ち悪いですよね。ものすごく細いものも、逆にダボダボのジーンズも個人的にはナシです。

 基本的に、今の自分の体型に合うようなジーンズを探します。スーパースキニーやワイドパンツなど、いろいろな形のジーンズがありますが、僕が好きなのは自分の脚に合ったテーパードスリムのシルエット。段々と裾に向かって細くなっていくものです。

 購入するお店は、ジーンズショップでもブランドショップでもどこでも良いと思います。リーバイスならリーバイス511というモデルもあります。今風のヴィンテージっぽい色落ちがしており、脚の形もキレイに見えるテーパードのスリムシルエットという意味でおすすめです。価格も7000円台からとリーズナブル。

 ブランドものの中には、世界的に有名な岡山産のデニム地を使っているものも見受けられます。ジーンズの進化の中で、究極のデニム地を探し求めたら、メイド・イン・ジャパンのクオリティに辿り着いたということでしょう。岡山県の倉敷市の児島という地域はジーンズの聖地ともいわれていて、世界各国のジニストたちが訪れています。ジーンズ・ストリートがあるので、お好きな方は訪れてみるといいでしょう。

HOSHIBA’S HINT

【1】セルビッチとは?

 昔の旧式織機を使って織られたデニム生地の両端にある「耳」と呼ばれる部分を指す。ジーンズを裏にするとわかる白と赤の部分で、セルビッチデニムを使用したジーンズを洗うと、サイドに特有のアタリが出る

【2】カンヌキどめとは?

 ファスナーやポケットなど、縫い目がほどけやすい箇所を、ほつれないように補強するためのとめ縫いのこと。ジーンズでは、バックポケットやベルトループなどに使われている。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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テレビでも人気のファッションディレクターであり、
ウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長の著者が大人のカジュアルの絶対法則を解説!

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