ジーンズは履く人の生き様が出る服!オトナの男にふさわしいジーンズの着こなし術【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

ジーンズの足元はTPPOではき分ける

 初夏の季節、昼間のカジュアルなレストランや、海辺のお店でのランチなら、ネイビージャケットに白いTシャツ、ブルージーンズ、足元は白いスニーカーなどのコーディネートが考えられます。ヌケ感のある海辺には、重厚なブーツははいて行きません。常に、どこに行くのか、誰と会うのかというTPPOを、ジーンズをはくときにも考えたいものです。

 自分が好きなものでコーディネートするだけではなく、場所や人との調和を考えるという目線がとても大切な意識なのです。ジーンズは万能選手ということもあり、気を許していると、そういった大事なところが抜け落ちていることがよくあります。いくらヒョウ柄が好きでも、海辺のレストランでそれでは、着こなしのハズしではなく”ハズレ”になってしまいます。

 カジュアルの権化であるジーンズにこそTPPOは必要であり、「カジュアル=格式ばらない、気軽な服装のさま」という意味通りに捉えると、成功のスタイルからは遠くなります。スポーツでもそうですが、万能選手=オールラウンドプレイヤーは、自分を律するからこそ、結果を出せるのです。

ジーンズならではの味を活かす!

 最後に、ジーンズが持つ一番の魅力をお伝えしましょう。それは経年変化、味です。エイジングによるアタリ(色落ち)の味は、ジーンズ特有の魅力があり、長年楽しむことができます。レザーウェアはともかく、布地で”味”が出てくるものはそうそうありません。着古して、へたっていくのとは違います。その人のライフスタイルで変わりますが、例えば毎日仕事ではいている人は裾が擦れて白っぽくなり、それがその人がはいたときのジーンズのカッコよさに繋がっていくのです。

 ポケットも同様に、右側にしか手を入れなかったら、右側だけ色落ちが増していきます。その点が非常に面白い部分であり、その人ならばではのはき方が体現されていくのです。ジーンズは、その人そのものが表れるアイテムといっていいでしょう。言い換えれば、ジーンズは人格を持つ服ともいえます。気軽なアイテムの筆頭と捉えられることが多いかと思いますが、実は自分が晒されるわけです。だからこそ、とりあえずジーンズをはいておけばいい、という考えはあらためたいもの。

 また、ジーンズをはきこなすには、体型をカッコよくするのも大切です。僕が一番セクシーだと思う男性のスタイルは、下半身はジーンズ姿で、上半身は適度に引き締まった裸というスタイルです。これが不思議なのですが、非常にカッコよく見えるんですよね。その人そのものが表れるといいますか。カジュアルでカッコいいというのは、究極と言えば中身がカッコいいということ。だから、なるべくジーンズは身体を鍛えてはいて欲しいのです。

 映画『アメリカン・ジゴロ』の中で見せるリチャード・ギアや『トップガン』の中で見せるトム・クルーズのように。白いTシャツにブルージーンズというスタイルでカッコいい男は、何を着たって似合うのですから。

 体型とは別ですが、その意味では、フィアットの元名誉会長の故ジャンニ・アニエッリのジーンズ姿はとても素敵です。そのジーンズ姿に、男の生き様さえも出ているからです。同様に、戦後の日本を支えた白洲次郎の白Tシャツ&ジーンズ姿も中身が表れています。デヴィッド・ベッカムやヨハネス・ヒューブルなども、ジーンズをとても上手にはきこなしているので、お手本にしてみるといいでしょう。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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テレビでも人気のファッションディレクターであり、
ウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長の著者が大人のカジュアルの絶対法則を解説!

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