誤嚥を防ぐ食べ方をすれば健康寿命は大きく変わる【長生きのど習慣】

口から食べる楽しみは健康と長生きの第一歩

 食事の食べ方1つで、健康寿命は大きく変わります。私たちが食事中にものを飲み込む回数は、一口を5〜6回で飲み込むとすると、1日で約600回と考えられます。その1回1回に誤嚥のリスクがあると考えると、食べ方の工夫で1日600回ものリスク回避ができるのです。

 私たちは口から食べ物を食べることで栄養を摂り、生命を保っています。さらに食事を味わい楽しむことで、元気や活力も得られます。食べることは、生きる基本。そのため、食べ物を口から食べられなくなると、とたんに体が弱るケースがよくあります。特に高齢者が胃ろうをつくらざるをえないほど飲み込み力が落ちると、寝たきりにつながる場合もあります。

 逆に、口からものを食べられるようになることで、体が回復するケースも多くあります。余命わずかと宣告された80代の女性が、飲み込む力をつける習慣を取り入れたことで、その後5年にわたり健康に長生きできた例もあるのです。

 食べる力を保つことは、健康寿命を守ること。さらに食事をおいしく食べられる幸せは、幸福感やQOLにもつながります。そのためには日々の食べ方を見直し、ムセにくい食べ物を意識しましょう。食べる力=飲み込む力を鍛えることは、元気で幸せに長生きするための秘訣なのです。

食べることは生きる楽しみ

口からおいしく食べる = 楽しく生きる喜びをずっと
健康寿命がのびる!

\早いうちから飲み込む力を鍛えておくことが大切!/

【出典】『長生きのど習慣』著:西山耕一郎/熊井良彦

【著者プロフィール】
西山 耕一郎(にしやま・こういちろう)
北里大学医学部卒業後、横須賀市立市民病院に勤務。横浜赤十字病院(現・横浜みなと赤十字病院)耳鼻咽喉科副部長、国立横浜病院(現・横浜医療センター)耳鼻咽喉科医長、北里大学耳鼻咽喉科診療助教授を経て、2004年に西山耳鼻咽喉科医院を開業。東海大学客員教授。藤田医科大学客員教授。嚥下相談医。嚥下認定士。神奈川県嚥下キーパーソン。耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師として、30年間で約1万人の嚥下障害患者の診療を行う。主な著書に『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)『のどを鍛えて肺炎を防ぐ!』(大洋図書)『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』(幻冬舎新書)。
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熊井 良彦(くまい・よしひこ)
長崎大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授。主な専門分野は聴覚障害、嚥下障害、音声障害。1999年に熊本大学を卒業し、熊本大学での准教授を経て、現職。長崎大学病院嚥下障害治療センター長、長崎大学病院頭頸部腫瘍センター長を併任する。

【書誌情報】
『長生きのど習慣』
著:西山耕一郎/熊井良彦


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その症状、年齢のせいではなく、“のどフレイル”の始まりかもしれません。

のどは、食べる・飲み込む・話す・呼吸するという、人が生きるために欠かせない働きを担っています。しかし、のどが衰えると、食事量が減り、会話や外出の機会も減少し、心身は一気に衰えていきます。さらに、誤嚥性肺炎やフレイルのリスクを高め、健康寿命を縮める原因にもなりかねません。

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のどを守ることは、食べる力を守ること。
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