ヨガポーズや「いただきます」の発声で安心感を育む!子どもの副交感神経ケア習慣【「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論】

副交感神経を育てて安心の土台をつくるワーク

協働調整とワークで安心・安全の土台を育てる

 腹側迷走神経を中心に、2つの副交感神経を育てるワークを集めました。ワークを繰り返し行うことで、少しずつ神経基盤にいる時間が長くなり、子どもは「不安になっても、また落ち着いた状態に戻れるんだ」と感じられるようになっていきます。

 聴覚や触覚などの感覚を使うワークも多いので、感覚をつかさどるセプションを育てることもできます。

 ワークで神経系を育み、安心・安全の土台を育てて、やがてしなやかな回復力「レジリエンス」を身につける。それが、子どもと一緒に目指すゴールです。

「不安になってもだいじょうぶ!」を手に入れる


【WORK 1】猫と牛のポーズ

 ヨガの定番ポーズのひとつ。それぞれのポーズを1〜2分間続けると、不安やイライラが収まっていきます。ワークを行う間は、ゆっくりと深く呼吸しましょう。

 ①両腕と両ひざを立てて、四つんばいの姿勢に。ひざがお尻の下、手首が肩の下にくるように意識しましょう。

イラスト:なか

 ②息を吐きながら背中を丸め、あごを胸に引き寄せて、おへそを背骨に引き寄せます。これが「猫のポーズ」です。

イラスト:なか

 ③息をゆっくりと吸いながら、背中をそらし、おなかを床に近づけて、頭と背骨を上へもち上げます。これが「牛のポーズ」です。

イラスト:なか

 それぞれのポーズをとるさいに、「猫のポーズ」なら「ニャー」、「牛のポーズ」なら「モー」と動物の鳴きまねをしてもよいでしょう。発声することで、腹側迷走神経により働きかけることができます。

イラスト:なか

【WORK 2】ぶくぶくガラガラうがい

 うがいは感染症予防になるだけでなく、社会交流システムを刺激する効果もあります。

 口を左右に動かす「ぶくぶくうがい」で口内を刺激してもよいですし、口を開けて行う「ガラガラうがい」でのどを刺激するのもよいでしょう。ガラガラうがいをするさいは、「あー」と声を出しながら行らうと、しっかりと神経に働きかけることができます。

【WORK 3】声をそろえて「いただきまーす」

 誰かと食卓を囲む時間は、じつは副交感神経の働きを促す「神経エクササイズ」の場でもあります。みんなで食事を楽しむことで、消化を促す背側迷走神経が働き、顔を見合わせ会話することでつながりの腹側迷走神経が働くからです。

 食事の前には、みんなで声を揃えて「いただきます」を。のどが刺激され、呼吸が整うことで食卓になごやかな雰囲気が生まれます。


【出典】『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』著:浅井咲子 / イラスト:なか

【著者紹介】
浅井 咲子
公認心理師、神経セラピスト。立教大学卒業後、外務省在外公館派遣員として在英国日本国大使館勤務。その後、米国ジョン・F・ケネディ大学院にて、カウンセリング心理学の修士課程(身体心理学専攻)を修了。オークランドの地域カウンセリングセンターにて研修を行う。帰国後、教育センターや企業内で相談員として勤務。2008 年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、自己調整とレジリエンスのある生活を提案し続けている。
著書に『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめるポリヴェーガル理論』(日本文芸社)、『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)、『「今ここ」神経系エクササイズ』『「いごこち」神経系アプローチ』(梨の木舎)、翻訳書に『子どものトラウマ・セラピー』『トラウマによる解離からの回復』(国書刊行会)、『レジリエンスを育む』『発達性トラウマ治癒のための実践ガイド』(岩崎学術出版社)など。
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ブログ: https://ameblo.jp/artoftherapy/
HP「ART of therapy」: https://assakijp.wixsite.com/artoftherapy/profile

【書誌情報】
『「不安ぐせ」のある子と「だいじょうぶ」を育む ポリヴェーガル理論』
著:浅井咲子 / イラスト:なか


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3つの自律神経を味方につけて
〈不安ぐせ〉を〈安心習慣〉に変える!

いつも不安にふりまわされて、
シクシク、くよくよ、イライラ……
「うちの子、もしかして不安になりやすい?」
「人より繊細なのかな?」と思ったら
ぜひ本書の「ポリヴェーガル理論」にもとづくワークを試してみてください。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士が提唱した神経理論で、
自律神経を「交感神経」と「2つの副交感神経(背側迷走神経・腹側迷走神経)」の3つとして捉えます。

・人の表情や声色、変化によく気がつく
・大事なイベントの前にネガティブなイメージをしがち
・登園時、登校時はこれから過ごす時間を考えて泣いてしまう
・にぎやかな人の近くにいると、いつもイライラ
こうした「不安ぐせ」は性格から生まれるものではなく、
心と体を守ろうとする安全システムが働くことで生まれるもの。

本書では、ポリヴェーガル理論にもとづき、
子どもの「不安ぐせ」のしくみをやさしく解説しながら、
親子でできるシンプルなワークを紹介します。

不安やストレスを感じても
「わたしは大丈夫」「なんとかなる」と思える力――“レジリエンス”を、子どもと一緒に育てていきます。
がんばって変えようとしなくて大丈夫。
安心は、親子の関わりのなかで、少しずつ育っていきます。

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