やる気を出すには「動く」!ドーパミン回路を働かせる「小さな達成感」【眠れなくなるほど面白い 図解 脳内物質の話】

\心と行動の状態を変える脳内物質/
【脳内物質1 ドーパミン】

ドーパミンの回路が「やる気」のカギ?

やる気は「待つ」より「動き出す」と生まれやすい

休日明けの朝、仕事を始めようとは思うけれど、なかなかやる気に火がつかず、午前中は結局仕事に身が入らず……というようなことはよくありますよね?

よく「やる気スイッチ」などと世間ではいわれますが、実際に脳内に存在するなかで、あえて『やる気の回路』と呼ぶなら、ドーパミンという脳内物質が関わる報酬や行動開始の回路があります。

ドーパミンは、主に中脳というエリアでつくられ、大脳の少し深いところにある大脳基底核という部位を含んだ運動制御の回路に関わっています。ループで働く回路のルートには快楽を生む「報酬系」も通っており、運動を計画してやり遂げると「やった!」という快感が生まれてきます。そして、「次もうまくいきそうだ」という新たな意欲を生み出していくのです。

このとき、なにかを成し遂げることが重要で、作業を終わらせにくい重い仕事ではなく、軽い作業から入るのがコツ。実はこういうときは、メインの仕事にいきなり取りかかろうとせず、メールの整理や、デスクまわりの掃除といった軽い行動から始めるのがおすすめです。そして、その行動をしっかり終わらせて小さな達成感を得る、これが大事なポイントとなります。

行動することで「やる気の回路」がまわり出す

簡単に達成できる行動から始めるとやる気が出る

作業に集中し、終わったことが目に見えると、小さな達成感が次の行動の足場になる。たとえば、料理はレシピを調べる、買い物に行く、つくる、完成するといった小さな手順が積み重なり、最後に「できた」という感覚が残るので効果的といえる。

  • 窓を開けて空気の入れ替えをする
  • 床やデスクの上を掃除する
  • 料理をする
  • 早起きをして散歩する

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 脳内物質の話』監修:毛内 拡

【監修者紹介 毛内 拡(もうない・ひろむ)】
1984年、北海道生まれ。お茶の水女子大学ヒューマンライフサイエンス研究所助教。
東京薬科大学生命科学部卒業後、東京工業大学(現・東京科学大学)大学院で博士号(理学)を取得。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所研究員を経て、2018年よりお茶の水女子大学助教。生体組織機能学研究室を主宰。脳の情報処理機構やグリア細胞の研究に従事し、文部科学省の「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」であるTRiSTARフェローとしても活躍。
著書に『脳を司る「脳」―最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』(講談社:第37回講談社科学出版賞受賞)など多数。メディア出演も多く、脳科学の魅力を一般向けにわかりやすく伝えている。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脳内物質の話』
監修:毛内 拡


【Amazonで購入する】

シリーズ累計発行部数400万部突破!
脳内物質を正しく理解すれば、心と体の状態が見えてくる!

集中力、記憶力、意欲、気分……。
私たち人間の健康状態や感情は、脳と身体の相互作用に大きな影響を受けています。
そのなかで重要な役割を果たしているのが、ドーパミン、セロトニン、GABA、ノルアドレナリンなどに代表される“脳内物質”です。

「ドーパミンが出るとやる気が出る」
「セロトニンが出ると幸せになる」
そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし実際には、脳内物質の働きはそれほど単純ではありません。
脳内物質は、私たちの感情や行動を一方的に支配しているのではなく、
脳と身体の状態、注意、覚醒、意欲、睡眠、ストレス反応などに深く関わっています。

本書では、脳内物質の基礎知識をわかりやすく解説しながら、
やる気が出ない、集中できない、眠れない、気分が落ち込むといった日常の不調を、
脳と身体の状態から読み解いていきます。

脳内物質を「増やす」「コントロールする」のではなく、
その働きを手がかりに自分のコンディションを理解し、整える。
仕事、勉強、趣味、人間関係をよりよくするための、脳科学に基づいた実践法も紹介します。

本書を通して、自分の脳と身体の状態を読み解き、無理なく整えるヒントを見つけてください。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります