【誤嚥が減る! 「ムセ」を減らす食べ方】飲み込みにくい人ほどしっかりと食べることが大切【長生きのど習慣】

誤嚥を防止するためでも食事量を減らすのはNG

 飲み込みにくさを感じるときこそ、食事はしっかり食べましょう。「誤嚥がこわいから」と食べる量を減らしてしまうと、栄養が足りなくなり体が余計に弱ってしまい、逆効果に。誤嚥を避けながらも、栄養はきちんと摂ることが重要なのです。

 そもそも年齢を重ねると、私たちの体は自然とやせやすく、体の筋肉量が落ちやすくなります。筋肉が落ちれば体の活動量も減るため、食事の量も減ってきます。このとき誤嚥の心配からさらに食を控えると、気づかないうちにやせすぎの低栄養状態になってしまうこともあるのです。

 体が低栄養の状態になれば、筋肉はますます落ちるため、体力も飲み込み力もますます落ちる悪循環に陥ってしまいます。

 そうでなくても、高齢になると食が細くなりがちのもの。孤食などの理由から食欲が落ちる場合もあります。高齢の方は、3食しっかり食べることが大事。食事制限ダイエットは、65歳を過ぎたら重度の肥満でなければ不要、75歳以上はまったく不要です。

 食事はタンパク質を多めに摂りましょう。偏食にならないように、さまざまな食べ物を摂ることも大切です。飲み込みやすいものと考えるあまり、同じメニューばかりにならないよう、バリエーションも意識。

 1回1回の食事の機会を大切にしましょう。食べ物を味わって食べてみてください。一口ごとを大事にする姿勢は、飲み込み力のキープに役立つだけでなく、食事の喜びにもつながります。

やせすぎは要注意

1日3食しっかりと食べるべし

タンパク質が豊富な食べ物

バランスよく! タンパク質を多めに!
目標は1食20g以上(卵は約6g、納豆は約7g)

【出典】『長生きのど習慣』著:西山耕一郎/熊井良彦

【著者プロフィール】
西山 耕一郎(にしやま・こういちろう)
北里大学医学部卒業後、横須賀市立市民病院に勤務。横浜赤十字病院(現・横浜みなと赤十字病院)耳鼻咽喉科副部長、国立横浜病院(現・横浜医療センター)耳鼻咽喉科医長、北里大学耳鼻咽喉科診療助教授を経て、2004年に西山耳鼻咽喉科医院を開業。東海大学客員教授。藤田医科大学客員教授。嚥下相談医。嚥下認定士。神奈川県嚥下キーパーソン。耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師として、30年間で約1万人の嚥下障害患者の診療を行う。主な著書に『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(飛鳥新社)『のどを鍛えて肺炎を防ぐ!』(大洋図書)『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』(幻冬舎新書)。
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熊井 良彦(くまい・よしひこ)
長崎大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授。主な専門分野は聴覚障害、嚥下障害、音声障害。1999年に熊本大学を卒業し、熊本大学での准教授を経て、現職。長崎大学病院嚥下障害治療センター長、長崎大学病院頭頸部腫瘍センター長を併任する。

【書誌情報】
『長生きのど習慣』
著:西山耕一郎/熊井良彦


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