江戸幕府の禁教下で命がけの信仰を守った「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の歴史【眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産】

\日本の世界遺産/

【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】命がけで守り抜いた信仰の場

1549年、フランシスコ・ザビエルによって日本に伝わったキリスト教は、各地で受け入れられ、慈善と救済を重んじる精神とともに広まります。しかし、江戸幕府はキリスト教を統治や秩序を揺るがしかねない存在として警戒し、1639年の島原・天草一揆を機に弾圧を強めます。

禁教下で信者たちは、海辺や離島などの人目を避けやすい土地に移り住み、共同体を作ります。仏教や神道の信者を装いながらキリスト教信仰を続け、こうした人々は「潜伏キリシタン」と呼ばれるようになりました。信仰が露見すれば本人だけでなく、共同体全体が拷問に掛けられる可能性もあったため、信仰の秘密は命がけで守られ続けました。

1873年に禁教が解かれると、その後は教会建築などを通して信仰が受け継がれました。

1865年、潜伏キリシタンが大浦天主堂で信仰を告白した「信徒発見」は奇跡としてローマ教皇にも伝えられた。


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』監修:宮澤 光

【監修者紹介】
宮澤 光(みやざわ・ひかる)
NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員。北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。跡見学園女子大学非常勤講師。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 世界遺産』
監修:宮澤 光


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