外部環境より感情の乱れが健康の脅威に!『養生訓』で紐解く心と身体の主従関係【眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話】

感情の乱れが病気を招く理由

五官と心の関係に注意する

 『養生訓』では、人間の心身を司る器官として「五官」が挙げられています。「五官」とは、耳、目、鼻、口、形(体)の5つを指し、それぞれに、聞くこと、見ること、嗅ぐこと、話すこと・食べること、動くこと・色欲という機能があります。

 五官にはそれぞれ特有の欲望があり、人間が感情に支配されると、その欲をコントロールできなくなってしまいます。その欲望のままに行動し、感情が激しく揺さぶられると、心もかき乱されて体調を崩してしまいます。本来であれば、これら五官は「心」の命令に従って動かなければなりません。五官を正しく統御することが、心の果たすべき役割だからです。

 もちろん、体調を崩す原因には、ウイルスや暑さ寒さといった外部環境の影響も大きいでしょう。しかし、感情の乱れという内的な要因のほうが、健康にとっては大きな脅威です。感情が乱れると体のバランスが崩れ、結果として外的要因の侵入を許してしまうからです。

 健康を維持するためには、つねに自分の感情をチェックし、心と五官の主従関係が逆になっていないか、注意を払っておきましょう。

体調を整えるには「五官」を正しく使う

五官によって感情が揺さぶられると、心もかき乱され、体調不良へとつながる

健康のためにはつねに自分の感情をチェックすることが大切

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平

【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)

薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』
監修:鈴木養平


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