ヒントで思い出せれば加齢による変化!日常で判別するチェックリスト【図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし】

年のせい? 認知症? もの忘れが気になったときは

●年をとると心配になる「認知症」。年齢に伴う「もの忘れ」との違いを知ろう。
●「何かおかしい」と気づいたら、早めの相談が◎。

何が違う?もの忘れと認知症

年齢を重ねると、誰でも「名前が出てこない」「物を置いた場所を忘れる」といった「もの忘れ」が増えます。これは加齢に伴う自然な変化で、いわば、脳というデータベースから時折うまく情報が引き出せなくなっている状態。多くの場合、ふとしたときや、ヒントがあれば思い出せるのが特徴です。

一方、認知症では「体験そのものを忘れる」ため、思い出すこと自体がむずかしく、同じ質問を繰り返す、日時や場所がわからなくなるなど、日常生活に支障をきたすことがあります(データベース自体の機能が衰えてしまうイメージ)。具体的な例を示します。


心配なときの相談先

認知症は早期に気づくことで、進行を遅らせたり、生活の工夫で支障を減らして暮らすことが可能です。

「最近、何かおかしいな」と感じたら、かかりつけ医や病院の「もの忘れ外来」、地域包括支援センターなどに早めに相談するようにしましょう。

もの忘れと認知症の違い(例)

認知症の例

家族や親しい人との関係性そのものを忘れる

ごはんを食べたこと自体を忘れる

人から物をもらったこと自体を忘れる

よく作っていた料理の作り方がわからなくなる

出かけたこと自体を忘れる

もの忘れの例

人の名前が思い出せない

朝に何を食べたか思い出せない

人から何をもらったか思い出せない

料理に必要な材料を買い忘れる

出かけた場所の地名が思い出せない

【出典】『図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし』監修:名鉄病院 病院長 葛谷雅文

【監修者】
葛谷 雅文(くずや・まさふみ) 名鉄病院 病院長/名古屋大学名誉教授
1989年名古屋大学大学院医学研究科(老年医学)修了。1991年米国立老化研究所に留学。帰国後、名古屋大学医学部(老年科)助手、講師、助教授を経て2011年名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学分野教授。2022年より現職。老年医学、フレイル研究・診療のエキスパート。高齢者の低栄養問題を早くから指摘し、医療従事者や一般市民への啓発に尽力。日本老年医学会老年科専門医・指導医・名誉会員、日本動脈硬化学会動脈硬化専門医・名誉会員、日本臨床栄養学会指導医・理事、日本サルコペニア・フレイル学会名誉会員、日本栄養治療学会名誉会員ほかを務める。

【書誌情報】
『図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし』
監修:名鉄病院 病院長 葛谷雅文


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