75歳を過ぎたら体重減少に注意!筋肉量と栄養を守るフレイル予防の食事習慣【図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし】

栄養状態の指標!体重測定を習慣化しよう

●65歳以上の「体重減少」はフレイルのサインかも。体重が減ってきたらフレイル予防の食事にシフト。
●体重測定を習慣化し、「しっかり食べて体重維持」を目標に。

いつからフレイル予防の食事にシフトする?

前記事ではメタボ予防ではなくフレイル予防を重視した「食のギアチェンジ」を75歳頃から行うことが大切だとお伝えしました。では、65〜75歳未満の方はどう考えればよいでしょうか。実はこの年齢層は、メタボ/フレイルに注意が必要な方が混在しており、画一的に分けることができません。

そこで判断の目安となるのが「体重」の変化です。75歳未満で、体重がなお増加傾向にある方は、引き続きメタボ・生活習慣病予防を意識した食生活を心がけてください。一方、体重が減少傾向にある方は、フレイル予防の観点にシフトした食事を考えるとよいでしょう。

75歳を過ぎると要介護認定者が増えていきます。それと同じくフレイルのリスクもいっそう高まります。そのため、75歳以上は、誰でもフレイル予防の食事、つまり「しっかり食べて体重を維持する」ことが健康づくりの中心になるのです。

体重測定を習慣に

やせて嬉しいのは現役時代まで。年を重ねてからの体重減少は、栄養不足や筋肉量の減少が進んでいるサインと考えましょう。週1回の体重測定を習慣化し、記録をつけて変化に気づくことが大切です。

なお、しっかり食べているのに体重が減る場合は、病気が隠れていることも。早めにかかりつけ医に相談しましょう。

メタボ予防からフレイル予防へ「栄養」のギアチェンジ

葛谷雅文. 日本医事新報. 2016;4797:41-7を参考に作成

65〜75歳あたりで健康課題が変化するから、栄養や食事に対する考え方も、それに応じて変えていく必要があるんだね。

体重測定を習慣に

● 1週間に1回、たとえば「週の始まり(月曜の朝)」「週末土曜の風呂上り」などタイミングを決めて測る。
● 測定日をカレンダーなどに書き込んで忘れないようにする工夫も大切。
● 体重の変化がわかるよう、手帳などに記録しておく。

生活習慣を変えていないのに半年で2〜3kgの体重減少があれば、かかりつけ医に相談を。また、肥満症や生活習慣病などがあり、医師から減量を指示されている場合は、主治医の指示に従ってください。


【出典】『図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし』監修:名鉄病院 病院長 葛谷雅文

【監修者】
葛谷 雅文(くずや・まさふみ) 名鉄病院 病院長/名古屋大学名誉教授
1989年名古屋大学大学院医学研究科(老年医学)修了。1991年米国立老化研究所に留学。帰国後、名古屋大学医学部(老年科)助手、講師、助教授を経て2011年名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学分野教授。2022年より現職。老年医学、フレイル研究・診療のエキスパート。高齢者の低栄養問題を早くから指摘し、医療従事者や一般市民への啓発に尽力。日本老年医学会老年科専門医・指導医・名誉会員、日本動脈硬化学会動脈硬化専門医・名誉会員、日本臨床栄養学会指導医・理事、日本サルコペニア・フレイル学会名誉会員、日本栄養治療学会名誉会員ほかを務める。

【書誌情報】
『図解&イラストですぐわかる 老後の安心ひとり暮らし』
監修:名鉄病院 病院長 葛谷雅文


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