判定結果だけで終わらせない!腎機能の低下を見逃さないための健診表チェックポイント【老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣】

健診表の数値を見れば腎臓を知る手がかりになる

健診数値で腎臓の状態をチェックする

腎臓の状態は、自覚症状だけではわかりにくいものです。そこで頼りになるのが、毎年の健康診断です。健康診断結果表(健診表)には、腎臓の変化に気づくための手がかりがいくつも載っています。

まず見たいのが尿検査です。尿たんぱくや、糖尿病の場合に見る尿アルブミンは、腎臓に障害がないかを知る目安になります。尿潜血も、血尿を調べる項目として確認しておきたいところです。

血液検査では、血清クレアチニンに注目します。クレアチニンは筋肉を動かしたときに出る老廃物で、腎機能が低下すると血液中に残りやすくなります。この値は、GFRやeGFRを見るときの参考になります。

eGFRは腎臓がどれくらい血液をろ過できているかを推算した数値です。数字が下がるほど腎機能の低下を示します。健診表を受け取ったら異常なしで終わらせず、腎臓の欄にも目を向けましょう。

健診表で見る腎臓のチェック項目

【尿検査を見る】
 尿たんぱく、尿アルブミン、尿潜血を確認します。
【e G F R を見る】
 腎臓がどれくらい血液をろ過できるかを見ます。
【血液検査を見る】
 血清クレアチニンでろ過機能の低下を見ます。
【数字の変化を見る】
 毎年の健診結果を比べ、小さな変化に気づきます。


【出典】『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』著:上月 正博

【著者プロフィール】
上月正博(こうづき・まさひろ)
1981年、東北大学医学部卒業。メルボルン大学内科招聘研究員、東北大学医学部附属病院助手、同講師を経て、2000年に東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授。2022年より現職。日本腎臓リハビリテーション学会理事長、国際腎臓リハビリテーション学会理事長を歴任。心臓や腎臓などの内部障害のリハビリテーションを専門とする。腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させる「腎臓リハビリテーション」を提唱している。

【書誌情報】
『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』
著:上月 正博


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腎臓は機能が低下しても症状を自覚しにくい“沈黙の臓器”と言われています。この臓器は、背中側の腰あたりに左右1つずつあり、体の老廃物を尿として出したり、体内の水分量や血圧を一定に保つ重要な役割があり寿命に大きな関わりをもちます。
それだけに腎臓は、私たちの毎日の食習慣、睡眠、仕事、運動などの生活習慣からストレスを受け、推定2000万人以上の人が慢性腎臓病とされるほどです。
人生100年時代と言われる今、腎臓を長持ちさせることが健康を保つ秘訣と言っても過言ではありません。
腎臓の名医が著わした本書ではまず、腎臓の働きをわかりやすく解説。さらに腎臓の不調を知らせる「尿・むくみ・健康診断の数値」のチェック方法を理解します。
近年、「食べる」という行為自体に、腎臓を傷める可能性があることに注目が集まっています。そこで「腎臓を守る食べ方」というテーマを設け、1負担のかからない食べ方、2塩分・カロリー・アルコールの摂り方、3三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)のバランスの取り方などからアプローチします。
また、「腎臓病の人は運動療法を行うほうがよい」という、従来の安静治療を変える対処法として、腎機能の回復を図る「腎リハ」という運動も解説しています。
本書を通して、腎臓をいたわり長持ちさせる最強の食事法と運動療法を新しい習慣にし、いつまでも老けない人を目指しましょう。

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