原尿から必要な水分や栄養を体に戻す!腎臓が持つ精巧なろ過と再吸収のメカニズム【老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣】

【腎臓の基本】左右で約200万個!超精密工場ネフロン

小さなしくみの集まりが腎臓の力を支えている

腎臓の中で血液をろ過している中心が、ネフロンという組織です。左右の腎臓にそれぞれ約100万個、合わせて約200万個もあり、小さな単位が休みなく働いています。まさに、血液をきれいにする超精密工場といえる存在です。

ネフロンの入口には、フィルターの役目をする糸球体があります。ここを血液が通ると、老廃物や余分な水分がこし取られ、原尿という尿のもとがつくられます。まず不要なものを仕分けるのが、この最初の工程です。

そのあと原尿は尿細管へ進み、体に必要な栄養素や水分が再吸収されます。必要なものは体に戻し、不要なものだけを残していくことで、体内環境が整えられます。そして最後に残ったものが尿として送り出されます。

腎臓が精巧で繊細な臓器といわれるのは、こうした細かなろ過と再吸収の積み重ねによって、体を支えているからです。

ネフロンの基本のしくみ

(その1)糸球体

血液をろ過して原尿をつくる

(その2)尿細管

必要な栄養素や水分を再吸収

(その3)老廃物の排出

不要な老廃物や余分な水分を出す

【出典】『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』著:上月 正博

【著者プロフィール】
上月正博(こうづき・まさひろ)
1981年、東北大学医学部卒業。メルボルン大学内科招聘研究員、東北大学医学部附属病院助手、同講師を経て、2000年に東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授。2022年より現職。日本腎臓リハビリテーション学会理事長、国際腎臓リハビリテーション学会理事長を歴任。心臓や腎臓などの内部障害のリハビリテーションを専門とする。腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させる「腎臓リハビリテーション」を提唱している。

【書誌情報】
『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』
著:上月 正博


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腎臓は機能が低下しても症状を自覚しにくい“沈黙の臓器”と言われています。この臓器は、背中側の腰あたりに左右1つずつあり、体の老廃物を尿として出したり、体内の水分量や血圧を一定に保つ重要な役割があり寿命に大きな関わりをもちます。
それだけに腎臓は、私たちの毎日の食習慣、睡眠、仕事、運動などの生活習慣からストレスを受け、推定2000万人以上の人が慢性腎臓病とされるほどです。
人生100年時代と言われる今、腎臓を長持ちさせることが健康を保つ秘訣と言っても過言ではありません。
腎臓の名医が著わした本書ではまず、腎臓の働きをわかりやすく解説。さらに腎臓の不調を知らせる「尿・むくみ・健康診断の数値」のチェック方法を理解します。
近年、「食べる」という行為自体に、腎臓を傷める可能性があることに注目が集まっています。そこで「腎臓を守る食べ方」というテーマを設け、1負担のかからない食べ方、2塩分・カロリー・アルコールの摂り方、3三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)のバランスの取り方などからアプローチします。
また、「腎臓病の人は運動療法を行うほうがよい」という、従来の安静治療を変える対処法として、腎機能の回復を図る「腎リハ」という運動も解説しています。
本書を通して、腎臓をいたわり長持ちさせる最強の食事法と運動療法を新しい習慣にし、いつまでも老けない人を目指しましょう。

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