アルコールやインスタント食品の頻度をオフ!『腎臓がよみがえるすごい習慣』の腎臓ケア食事法

腎臓を守る食べ方・負担をかける食べ方

食べるものを決めつけず量・味つけ・頻度で見直す

腎臓を守る食事で見直したいのは、食品の名前だけではありません。味つけの濃さ、食べる量、外食や加工食品の頻度、アルコールの量など、日々の選び方にも目を向ける必要があります。塩分、糖分、脂質を摂りすぎる食事が続くと、血圧や血糖、体重にも影響し、腎臓に負担がかかります。

とくに気をつけたいのは、知らないうちに「多くなっているもの」です。濃い味つけを好む、揚げ物や炒め物が多い、甘い飲み物や菓子パン、インスタント食品をよく選ぶ。こうした食べ方は、塩分、カロリー、糖質、脂質が多くなりがちです。毎日の食卓では、何を食べたかだけでなく、どのくらいの量を、どれくらいの頻度で食べているかを見直しましょう。

外食も同じです。外食そのものをすべて避ける必要はありませんが、味つけが濃く、塩分やカロリーが多くなりやすいメニューがあります。大盛りにしない、汁物を全部飲まない、揚げ物が続いたら次の食事で調整するなど、食べ方を少し変えるだけでも、摂りすぎを防ぎやすくなります。

一方で、腎臓病の食事療法はステージによって内容が変わります。たんぱく質やカリウムは、だれもが同じように減らせばよいわけではないのです。腎機能の状態を確認し、医師や管理栄養士の指導に沿って調整しましょう。

厳しい制限から始めるのではなく、負担になりやすい食べ方を知り、できるところから選び方を変えていく。毎日の食卓で迷ったときは、「量」「味つけ」「表示」「頻度」を見直すことが、腎臓を守る食べ方につながります。

腎臓を守る食べ方早見表

今日から見直したい選び方

①栄養成分表示を見る

栄養成分表示で、エネルギー、 食塩相当量、たんぱく質を確認します。

②塩分を控える

塩分は1日6g 未満を目安に、 調味料や汁物の量を調整します。

③精進だしを使う

精進だしや香味野菜を使い、薄味でも満足しやすくします。

④野菜・食物繊維を意識

野菜、きのこ、海藻などを、食事に取り入れます。

⑤油を選ぶ

油の種類や使う量を見直し、脂質の摂りすぎを防ぎます。

⑥ステージに合わせる

たんぱく質やカリウムは、 腎機能の状態に合わせて調整します。

負担をかけやすい食べ方

①塩分が多い

濃い味つけや汁物、調味料の使いすぎは、塩分の摂りすぎにつながります。

②カロリーが多い

揚げ物や甘いものが続くと、エネルギーの過剰摂取になりがちです。

③アルコールが多い

お酒を飲む量や回数が増えると、食べすぎにもつながります。

④加工食品が多い

ハム、ソーセージ、インスタント食 品などは、 塩 分や食品添加物に注意しましょう。

⑤外食が続く

外食は味つけが濃く、塩分やカロリー過多になりやすいです。

⑥濃い味に慣れている

薄味を物足りなく感じると、調味料を足しすぎる原因になります。


【出典】『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』著:上月 正博

【著者プロフィール】
上月正博(こうづき・まさひろ)
1981年、東北大学医学部卒業。メルボルン大学内科招聘研究員、東北大学医学部附属病院助手、同講師を経て、2000年に東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授。2022年より現職。日本腎臓リハビリテーション学会理事長、国際腎臓リハビリテーション学会理事長を歴任。心臓や腎臓などの内部障害のリハビリテーションを専門とする。腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させる「腎臓リハビリテーション」を提唱している。

【書誌情報】
『老けない人がやっている腎臓がよみがえるすごい習慣』
著:上月 正博


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腎臓は機能が低下しても症状を自覚しにくい“沈黙の臓器”と言われています。この臓器は、背中側の腰あたりに左右1つずつあり、体の老廃物を尿として出したり、体内の水分量や血圧を一定に保つ重要な役割があり寿命に大きな関わりをもちます。
それだけに腎臓は、私たちの毎日の食習慣、睡眠、仕事、運動などの生活習慣からストレスを受け、推定2000万人以上の人が慢性腎臓病とされるほどです。
人生100年時代と言われる今、腎臓を長持ちさせることが健康を保つ秘訣と言っても過言ではありません。
腎臓の名医が著わした本書ではまず、腎臓の働きをわかりやすく解説。さらに腎臓の不調を知らせる「尿・むくみ・健康診断の数値」のチェック方法を理解します。
近年、「食べる」という行為自体に、腎臓を傷める可能性があることに注目が集まっています。そこで「腎臓を守る食べ方」というテーマを設け、1負担のかからない食べ方、2塩分・カロリー・アルコールの摂り方、3三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)のバランスの取り方などからアプローチします。
また、「腎臓病の人は運動療法を行うほうがよい」という、従来の安静治療を変える対処法として、腎機能の回復を図る「腎リハ」という運動も解説しています。
本書を通して、腎臓をいたわり長持ちさせる最強の食事法と運動療法を新しい習慣にし、いつまでも老けない人を目指しましょう。

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